木の凹み直し
-サンドーペーパーを使ったしっかりお手入れ編-
ご家庭にあるアイロンと、水を使って木の凹みを戻す方法を動画にしました。 無垢の木の家具に傷をつけてしまった時や、木の床を凹ませた時など、応用していただければと思います。
じっくり解説をしたため長い動画になりましたが、下記の時間リンクからご覧になりたい箇所をピックアップしてご覧ください。
長く愉しんでいただけるようご参考になりましたら幸いです。
はじめに
・安定感のあるテーブルで作業してください。
・木の粉がでるのでマスクやエプロンなど必要に応じてご用意ください
準備するもの
◆水
◆水を入れるバケツ
◆きれいな布
◆家庭用のアイロン
◆紙やすりサンド
ご注意点
◆無垢の木の凹み直しです。合板や突板など、無垢板ではない場合はうまくいかない ことがあります。
◆傷によっては凹みが戻らない場合があります。
◆オイル塗装やウレタン塗装がされている場合、凹み直しをした後に、上から塗装を する必要があります。 (動画は無塗装木を使用しています)
◆薄い木にアイロンの高熱を当てると木が反ることがあります
◆高熱で木の繊維を傷めるので、作業は自己判断でお願いいたします。
工程1
凹んでしまった部分に水をつけ、染み込ませます
凹みの部分だけでなく周辺1センチくらいまで水をつけます
アイロンは高温に余熱しておいてください
しっかり水を含ませた布を被せ凹み部分を中心にアイロンをあてます
工程1ー2
サンドペーパーで整えます
「木目に沿って」、さらに表面を磨いていきます
側面も磨き、手で質感を確認しながら
全体に磨けたことを確認し、次の工程へ
工程2
オイル塗装をします
表面の粉をしっかり落としてください。
*オイル塗装のみのメンテナンスの方はこの工程からはじめてください。
*作業台にオイルがつかないように、下に紙などを敷いて作業してください。
木の棒を敷き、少し浮かせて作業します
木目に沿って、全体的にオイルを塗ってきます。
*塗り過ぎも、塗り足りないのも良くありません。
厚塗りは乾燥にも時間がかかります。
塗りすぎると、後で木の導管からオイルが噴き出してくることがありますので、
その場合こまめに拭き取るようにしてください
工程2−2
#600番の耐水ペーパーで磨きます。
*耐水性を持たせたペーパーです。
オイルを塗りながら使用できます。
オイルを塗布した状態で、耐水ペーパーでやさしく磨きます。
力をいれすぎず、やさしく、全体に磨いてください。
*強くこするとペーパーの黒い粒子が木の導管に入ってしまう可能性がありますのでご注意ください。
できあがり
おつかれさまでした
仕上がり後は風通しの良い場所(日陰)で自然乾燥させてください。
枯白のまな板はフックが付いているので吊るして乾燥がおすすめです。
オイル塗布後1〜2日は木の導管からオイルが出てくることがありますので、
こまめに拭いて木にベタつきがなくなってからご使用ください。
こうして味わいを増しながら、自分だけの風合いのまな板に育てる気持ちで
愉しんでご使用いただけましたら幸いです。
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